貝畑選手のコメント |
Q |
このレースをふりかえって |
A |
厳しくて長いレースだった。他のマラソン大会と違ってただ走るだけでなく、生活しながらゴールを目指さないといけないのが、このレースの特長。食料や睡眠、メンタル面を含めた生活管理を要求された。 |
Q |
一番苦しかったところは? |
A |
2日目の午前中の大きな砂丘越えとロングレース(82Km)。その場で頑張って走らないといけないが、力の配分を考えて無理をしてもいけないと思った。ロングレースの時、夜になってから昼間の疲れが出てペースが落ち、また、暗くて悪路に足をとられた。 |
Q |
反省点は? |
A |
最初に用意した食料が多かった。食料だけで6Kg、荷物全部で10Kgだった。最終的食べた食料は半分だけ。レース後半胃腸が弱くなり、雑炊のように水分をたっぷりとって柔らかくしないと食べられなくなったので、半分は不要だった。 |
Q |
どんなトレーニングをしたのか? |
A |
1週間に2〜3回、36Km位の距離の山道を荷物を背負って走った。いつも一人でなく、山好きの友人と一緒だった。それ以外の日は1日1時間位普通の道を走った。 |
Q |
次の抱負は? |
A |
地元の100Kmレースなどに出たい。賞品でお米がもらえたり、別荘地があたるなど、最近、企画されたユニークな賞品の大会に興味を持っている。
来年あたり、サハラにまた出てみたい。高橋親子に触発されて、子供と親子で走るのもいいなあと思った。 |
Q |
これから出場を考える選手へアドバイスは? |
A |
夏、山をリュックを背負って長い時間かけて走ること。靴選びを入念に。一般的には底の厚いもので、サイズが少なくとも2インチは大きめをはく方といい。砂よけの工夫も必至。 |
Q |
1週間の思い出は? |
A |
私自身、同じテントの日本人の仲間と寝食と共にしながら励まされ、精神的に本当に助けられた。レースの緊張と疲れを癒すことができた。ほっとするテントに帰れたことで、コンディションを維持できたと思う。この仲間との出会いが、結果に勝る宝物だった。地球上にある想像を越えた自然や地形を目で見、足で確認しながら走る。こんな大会は本当に楽しい。見たことのない壮大な自然を求めて、また、出たい。
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フィアッコーニ・フランカ選手のコメント |
Q |
貝畑選手の印象は? |
A |
レースの前からニコニコとして感じの良い人だと思った。1度並んで走った地点があり、軽く挨拶を交わした時も、穏やかだが、力強いランナーだと感じた。 |
Q |
貝畑選手はあなたが歌を歌っていたといっていましたが? |
A |
(大笑いした後)あら、聞こえてたの。そう、私は夜は景色も見えないし退屈で,よく、カンツォーネを自分で歌って楽しみながら走ってるの。 |
Q |
このレースの印象は? |
A |
よく企画されている素晴らしい大会。風景に魅了され、長い距離を楽しみながら走ることができた。それにテント生活を通して、自然の厳しさや素晴らしさ、他の選手との出会いなど心に触れる時間を持つことができた。
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アハンサル・モハメッド選手のコメント |
Q |
どんなトレーニングをしているのか? |
A |
1週間に200Km走っている。自分の体をレース中の環境(地面や暑さ)に適合させる訓練をした。荷物は背負う時もあるが、持たない時もある。 |
Q |
レース中どんな食料をとっていたのか? |
A |
母が作ったデイツ(なつめやしの実を長い間甘漬けしたもの)やアーモンドやくるみなどを走りながら食べた。これらのナッツ類小さくて軽いけれど栄養がある。デイツは、母の秘伝の味で兄もしっかり食べている。
レースの後はお米やクスクスを食べた。また、ハチミツをなめてビタミンを補給した。 |